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Netflix、欧州でストリーミング品質を低下 新型コロナのテレワークに配慮 YouTubeとAmazonプライムビデオも

» 2020年03月20日 06時34分 公開
[ITmedia]

 米Netflixは向こう30日間、欧州でのストリーミング品質を低下させる。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策で在宅になった人々によるネット使用の急増で生じたネットへの負担を軽減する目的。英BBCなどが3月19日(現地時間)、Netflixの声明に基づいて報じた。

 同日、欧州委員のティエリー・ブルトン氏が自身のTwitterアカウントで、「Netflixのリード・ヘイスティングスCEOと重要な電話会談を行った。COVID-19対策でわれわれは家に留まっている。テレワークとストリーミングは非常に役立つが、インフラへの負担になる。ネット接続を確保するため、HD(高精細)が必要ない場合は標準画質に切り替えよう」とツイートした。


 Netflixはメディアに対し、この取り組みにより、欧州のネットワークでのフットプリントを約25%削減できると語った。

 欧州で大きな市場シェアを持つ通信事業者であるVodafoneは18日、同社がサービスを提供する一部の市場では新型コロナの影響でデータトラフィックが50%増加したと発表した。

【UPDATE】米Google傘下のYouTubeもブルトン氏の要請を受け、欧州での動画品質を低下させたと、ブルトン氏が20日、ツイートした。また、米Amazon.comもプライムビデオの品質を低下させたと米Engadgetなどに声明文を送った。

【更新履歴:2020年3月21日午後6時40分 YouTubeとAmazonプライムビデオについて追記し、タイトルを修正しました。】



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