NHK放送技術研究所は3月27日、特殊なメガネを用いずに視聴できる、ハイビジョン解像度相当(約200万画素)の3次元映像を表示するシステム「アクティナビジョン」を開発したと発表した。
同システムは2018年5月に発表した30万画素の3次元映像表示システムを改良したもので、今回は72台のカメラで撮影した多視点映像を使用。多視点映像を8K・120Hzプロジェクターを用いて特殊な光学系に通すことで、72視点分の光線を透過スクリーン上に再現したという。
システムに用いられている立体映像表示の方式は「インテグラル方式」と呼ばれるもので、同研究所は90年代後半からインテグラル方式の研究開発を続けている。15年には約10万画素のシステムを、18年には30万画素のシステムを発表していた。
同研究所は引き続き、リアルな視聴体験ができる3次元テレビの実現を目指すとしている。
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