米Twitterは6月4日(現地時間)、ドナルド・トランプ米大統領の選挙キャンペーンチーム(Team Trump)がTwitterに投稿した動画を非表示にした。投稿自体は残っており、非表示になった動画のスペースに「このメディアは、著作権者からの申し立てにより無効になりました。」とある。
この動画には「われわれはより公正な社会に向けて努力していが、それは破壊ではなく構築を意味する」というコメントが添えられており、内容は白人警官の暴行で黒人男性のジョージ・フロイド氏が死亡したことへの抗議とそこから派生した暴動、警官とデモ参加者との交流などの映像にのせてトランプ氏のメッセージが流れるというものだ。
店舗に放火したりガラスを割ったりする暴徒のシーンにトランプ氏の「急進的な左派グループの暴力と無政府状態」を許すべきではないという声が重なる。
Twitterは米The Hillに対し、動画内で使われている少なくとも1点の写真について、著作権者から申し立てがあったと語った。Twitterが申し立ての正当性を確認するために提携しているハーバード大学のLumen Databaseがこの申し立てを確認し、DMCA(デジタルミレニアム著作権法)の下で有効と判断した。
トランプ陣営はTwitterに対し、誰が申し立てをしたのか問い合わせたが、回答はなかったとThe Hillに語った。
トランプ陣営はこれを受け、「Twitterとジャック・ドーシーCEOはジョージ・フロイド氏の悲劇を悼むトランプ大統領からの共感を呼ぶ高揚感のあるメッセージを検閲し、非表示にした。YouTubeへのリンクを張っておく」とツイートした。
本稿執筆現在、YouTubeの動画は削除されていないので、以下に転載しておく。
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