ファミリーマートは8月26日、小売店の商品陳列などを想定した遠隔操作ロボット「Model-T」の試験運用を始めたと発表した。東京・虎ノ門にあるオフィスから豊島区の店舗に設置したロボットを遠隔操作して商品陳列を行う。実際にロボットを遠隔操作している様子の動画も公開した。
Model-Tは、ロボット開発を手掛けるTelexistence(東京都港区)が開発する遠隔操作ロボット。胴体やアームに22自由度の関節を備え、人間は離れた場所からVR機器を使って現地の様子を見ながら遠隔操作できる。7月にファミリーマートとローソンが一部店舗で試験導入すると発表していた。
まずは第一段階として、店舗のバックヤードから飲料売り場のペットボトルを陳列する作業で商品陳列の速度や精度の検証を行う。今後はおにぎりやサンドイッチ、弁当など、ロボットが商品陳列を行う商品カテゴリーを拡大し、2022年までに最大20店舗への導入を目指す。
ファミリーマートはModel-Tなどの導入によって、店舗の省人化や物理的な店舗立地に制約されない自由度の高いスタッフ採用など、ロボティクスを軸にした新しい店舗オペレーション基盤「Augmented Workforce Platform」(拡張労働基盤)の開発を進めるという。
同社が公開した動画では、虎ノ門にあるTelexistenceのオフィスからファミリーマートとしまエコミューゼタウン店(東京都豊島区)に設置したModel-Tを遠隔操作して商品陳列を行う様子を確認できる。
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