ドナルド・トランプ米大統領は11月5日(現地時間)、ホワイトハウスで記者会見を行い、まだ開票結果が出ていない大統領選挙について、不正が行われていると主張した。
これは、同氏が4日夜に行った一方的な勝利宣言から約36時間ぶりに行った演説だ。同氏は自身の公式Twitterアカウントで主張(してTwitterに非表示にされ)ている、郵便投票で不正が行われており、実際には自分が優勢だという主張を繰り返した。
本稿執筆現在、ジョージア州、ミシガン州、ウィスコンシン州、ペンシルベニア州で郵便投票分の開票が行われており、これらの州でジョー・バイデン候補が優勢になるとトランプ氏が負ける可能性が高い。トランプ氏はかねて、開票プロセスに疑問を投げかけている。
「われわれはずっと優勢だったが、得票数が秘密裏に削られ始めた」とトランプ氏は根拠を挙げずに主張した。
同氏はまた、「多数の証拠があり、多数の訴訟になるだろう。おそらく最高裁まで行く。(中略)裁判官の仕事になると思う。いくらでも不正行為をするがいい。だが、我が国ではそれは許されない。ご清聴ありがとう」と語り、質問の時間は設けずに去った。
バイデン氏は同日、デラウェア州で記者会見し、「米国では、投票は神聖なものだ。大統領を選ぶのは有権者の意志であり、他のなにものでもない」と語った。
本稿執筆現在、AP通信による選挙人獲得数はバイデン氏が264人、トランプ氏が214人となっている。アリゾナ州、ネバダ州、ジョージア州でトランプ氏が勝ったとしても、ペンシルベニア州でバイデン氏が勝てば、選挙人を273人獲得して勝利することになる。
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