ゲームメーカーの米Atariは12月16日(現地時間)、来年初頭についに出荷する新型ゲームコンソール「Atari VCS」に米GoogleのWebブラウザ「Chromeブラウザ」をプリインストールすると発表した。
Atari VCSは、2017年7月に「Ataribox」として発表されたゲームコンソール。クラウドファンディングサイトIndiegogoで2018年6月末までに2億円以上の支援金を獲得し、2019年6月には発売する計画だったが、ようやく来年初頭の一般発売にこぎつけた。
現在予約できるのは上位モデルのAtari VCS 800で、本体にジョイスティックとコントローラーが付属して389.99ドル。今のところ日本からは予約できない。
Atari VCSはゲームコンソール/PCのハイブリッド端末と謳われており、第2のOSとしてWindows、Ubuntu、Chromium OSなどをインストールすることも可能だが、ChromeブラウザをプリインストールするのはLinux(Debian)ベースのAtari独自のカスタムOS上だ。
ゲームコンソールモードでブラウザを使えるため、(第2のOSをインストールしなくても)ゲームモードで各種ゲームストリームサービスやGmailやGoogleカレンダーなどのサービスも利用できる。Atari VCSのエントリーモデルのメモリは4GB、上位モデルでも8GBだが、Atariは「Chromeは、AMD Ryzen R1606Gの機能を最大限に活用する」という。
Atari VCSの周辺機器として用意されるのはジョイスティックとコントローラーだけだが、マウスやキーボードなど、ほとんどの主要PC周辺機器をサポートするという。
また、同日発表のiOSおよびAndroid版のアプリ「VCS Companion」を使うことで、モバイル端末をAtari VCSの仮想のマウスとキーボードとして使える。
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