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花粉シーズンの換気は“壁際”にご用心 ダイキン調査

» 2021年01月22日 16時09分 公開
[ITmedia]

 空調大手のダイキン工業は1月23日、花粉シーズンの窓開け換気についての調査結果を公開した。換気後は壁際に花粉が集まりやすく、再び飛散させないために床掃除などの対策が有効という。

窓開け換気のシミュレーション
窓を閉めた後の花粉の動き

 ダイキングループの技術開発拠点「テクノロジー・イノベーションセンター」(TIC)の気流解析ソフトを使い、窓開け換気で室内に入る空気と花粉の動きをシミュレーションした。2方向に窓のあるリビングで両方の窓を開けた場合、花粉は一気に部屋中に広がるものの、窓を閉めて空気の流れが減ると壁に沿って舞っていた花粉がそのまま落ち、壁際に集まることが分かった。

 換気後は「壁際を意識して掃除機をかけたり、ふき掃除をしたりすると床の花粉が再び空気中に舞うことを抑えられる」。空気清浄機を設置して花粉が床に落ちる前に除去したり、空気が流れ込む窓や玄関にタオルマットやラグを敷いて花粉を舞いにくくする工夫も効果が期待できるとしている。

 花粉の飛散量は時間帯によって変化するため、ダイキンでは「在室中はいつでも定期的に換気をすることが望ましい」としながらも「花粉症で窓を開けたくない人は、花粉の飛散量が少ない時間帯(午前10時まで)に集中的に換気するのも1つの方法」という。

時間帯別の花粉飛散量

 日本気象協会が1月20日に発表した都道府県別の花粉飛散予測によると、2月上旬から九州や四国、東海、関東の一部で花粉シーズンが始まる見通し。シーズン中の花粉飛散量は例年より少ないものの、2020年の春は花粉が少なかったため、多くの地域で昨年より多くなるという。

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