米Amazon.comの創業者、ジェフ・ベゾス氏との離婚で世界有数の裕福な女性となったマッケンジー・スコット氏は6月15日(現地時間)、286の組織に27億ドル(約3000億円)以上を寄付したと発表した。
寄付対象は、芸術や人種的正義から高等教育や家庭内暴力対策に至るまで、さまざまな活動を行う「影響力の大きな組織」。
スコット氏はブログの冒頭で、「おそらくメディアは寄付の金額の多さや私の富にフォーカスするだろう。だが、私が望む記事のタイトルは『世界が耳を傾ける必要のある声を支援する286のチーム』なのだ」と書いた。
スコット氏はブログで、「私、ダン、研究者などのグループは、不均衡な富が少数の手に集中しない方がいいという信念を持っている」と語った。
ダンというのは、スコット氏が3月に再婚したダン・ジェウェット氏のことだ。再婚は、スコット氏が2019年に参加した「Giving Pledge」のWebサイトへのジェウェット氏の参加表明で明らかにした。
Giving Pledgeは、2010年6月にMicrosoftの共同創業者ビル・ゲイツ氏と著名投資家のウォーレン・バフェット氏が中心になって立ち上げた取り組み。参加者は、資産の半分以上を、生存中あるいは死後に何らかの慈善事業に寄付するというものだ。
ジェウェット氏はシアトルの高校教師。Giving Pledgeへの参加声明で「幸運な偶然により、最も寛大で親切な人と結婚し、莫大な富を奉仕のために提供するという彼女の宣言に加わる」と書いた。
米Bloombergによると、スコット氏の純資産は590億ドルを超える。同氏は様々な団体に、2020年7月に17億ドル、12月には42億ドル寄付している。
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