音楽番組の“民主化”が実現した。Spotifyが苦節15年の夢を叶えてくれたのだ。
「Music + Talk」の話だ。
ポッドキャストやネットラジオの登場により、ラジオ局で番組を持つプロのDJでなくても番組を持ち、発信することができるようになった。しかし、それには制限がある。自分の好きなアーティストの楽曲について語ることはできても、その楽曲を流すことはできない。それができて初めて音楽番組を一般の人が自由に作り、発信できる、“民主化”が実現する。
筆者はAppleのiTunesがポッドキャストを包含する機能を搭載した約15年前からその夢を見続けていた。
当時、まずは自分でポッドキャストを試してみようと「70年代クラブ」という、昔話を炸裂させるトーク番組を@niftyのポッドキャストプラットフォームで始めた。しかし、著作権や著作隣接権の制限があり、市販の音楽を流せないフラストレーションがたまっていった。音楽の話をしているのに、曲紹介ができないのはつらいものだ。
その後、「Live365」という米国のネットラジオプラットフォームであれば、米国の管理団体が管理する楽曲に限り流せることを知り、CDの楽曲を含む何本かの番組を作成しアップロードした。これはちゃんと日本からも聞けたのだが、そこそこの月額使用料(45ドルだったかなあ……)が必要だったこともあり、フェードアウトするようにやめてしまった。
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