ソニーは9月16日、映像制作用カメラで撮影した映像素材をスマートフォン1台でクラウドに送信できるサービス「C3 Portal」を開発したと発表した。専用アプリ上で撮影情報の編集やカメラの遠隔操作ができ、一部カメラでは撮影中の先行編集などが可能。11月下旬以降に提供予定。
専用のスマホアプリ「C3 Portal App」(Android/iPhone)を使い、対応カメラとクラウドを接続。撮影した映像データを転送する。撮影中でもアプリ上で収録名や撮影者名、伝達事項などのメタデータを入力し、クラウドで管理できる。バックグラウンドで映像ファイルを転送するため、転送操作は不要で撮影に集中できる。
複数台のスマートフォンを使った高速送信にも対応。クラウドに転送されたデータは、現場スタッフやディレクター、クライアントなどが同時にアクセスできる。撮影現場のカメラの遠隔操作にも対応し、録画の開始・停止やズーム、絞りやフォーカス、ホワイトバランスの設定、カメラ設定のバックアップなども可能だ。
オプションとして高速ファイル転送と、ソニーのAIプラットフォーム「Media Analytics Portal」を使った文字起こし機能を用意。生成したテキストは映像素材の内容確認や検索などに活用でき、メタデータとして出力できる。
同社の映像制作用カメラ「FX9」と「PXW-Z280」では、撮影中の映像ファイルの先行編集に対応。撮影中のファイルをプレビューでき、新規クリップとして切り出せる他、プロキシ(編集用の低解像度ファイル)を使った先行編集などができる。
サービス開始時点の対応カメラは、「FX9」「PXW-Z280」「FX6」「PXW-Z750」など7機種。基本プランの価格は5台分のデバイスライセンスを含んで月額13万5000円(税別)。
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