News:ニュース速報 2000年12月20日 06:21 更新

各国で急成長するネット利用,取り残される日本──野村総研が調査報告

 野村総合研究所(NRI)は12月20日,インターネット個人利用率について国際比較調査した結果を発表した。

 調査したのは米国,韓国,シンガポール,スウェーデンと日本の計5カ国。自宅のPCでインターネットを利用しているユーザーの割合はスウェーデンで60.7%に上り,米国では半数近くの48.9%,シンガポールで39.2%,韓国で31.2%となった。特に韓国は3年前の調査に比べ20ポイント増加した。日本は22.8%で,各国と比べ差が縮まらなかった。

 また韓国では自宅でネットを利用しているユーザーのうち51.6%がDSL回線を利用しているなど,ブロードバンド化が著しい。これに対し日本はISDN利用者が31.3%。ただしCATVインターネットの利用率は7.8%で,韓国(7.5%)やスウェーデン(9.5%)と同水準に達している。

 NRIは「日本国内で見ればIT化は進んでいるが,世界的に見ると量と質の両面でネット先進国に追いついていない」と報告している。

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