News:ニュース速報 | 2001年2月21日 05:35 更新 |
ソニー・コンピュータエンタテインメントは2月21日,ソニーグループ3社と共同で「プレイステーション2」(PS2)をプラットフォームとするネットワークビジネスソリューションを今夏より提供すると発表した。国内ソフトハウスやコンテンツプロバイダーがPS2向けのオンラインサービスを迅速に提供できる環境を構築する。
ソニーグループでは,「DNA-S」(Dyamic Network Authentication System)と呼ばるSCEIが開発した認証システムを中核に,プレイステーション・ドットコム・ジャパンの認証サーバ,PS2用の「Magic Gate」対応メモリーカード,ならびにPS2本体のID番号を組み合わせて不正コピー防止システムを構築する。さらに,SCEIでは夏以降に発売されるPS2タイトルには固有のIDを埋め込むという。なお,DVDの固有IDはハードウェア側で認識する仕組みになっているが,PS2は初めからディスクIDに対応しているという。
そのほか,ソニー・ファイナンスインターナショナルがクレジットカードを利用したか課金回収システムの「e-SCOTT」を,ソニー・コミュニケーションネットワークがサーバホスティングサービスを提供する。
なお,このプラットフォームはHDDを利用したブロードバンドサービスを「健全に運営する」(SCEIの久夛良木健社長)ためのものだが,そのPS2用HDDは今年の7月に発売される見込みだ。また,ディスク容量は40Gバイトになるという。
「昨年の冬にHDDを発売する予定だったが,強固なコピー防止システムを構築しないでサービスを開始すれば大変なことになる。また,PS2のユーザーベース拡大にともない,オンラインサービス用のシステムをSCEIだけで管理することはできなくなっている」(同社長)
また久夛良木社長はIDが埋め込まれていない既存のPS2用タイトルについて,「オンラインで配布できないように特別なシステムを構築する必要がある」と述べた。関連リンク
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