News:ニュース速報 2001年3月14日 05:24 更新

人体を伝送線に! 松下電工が双方向通信モジュール開発

 松下電工は3月14日,人体を伝送線として利用する双方向データ通信モジュールを開発したと発表した。既に腕時計型通信機間でのデータ通信システムの試作を終え,セキュリティ用途などへの応用を検討しているという。

 試作通信モジュールは,データをASK方式で変調して455KHzの周波数で伝送。通信速度は最大1200bps。消費電流は通信時で2ミリアンペア,待機時は4マイクロアンペアと少なく,CR2032電池使用時で約3年間駆動する。基板サイズも縦16×横16×厚さ3.8ミリと1円硬貨より小さい。

 人体は導電性を持つため,伝送線として利用するアイデアは従来からあった。ただ個人差や,外気の湿度,発汗状態などに導電特性が左右されるのが難点。また周囲の電磁ノイズの影響も受けやすく,信頼性の低さから実用化できなかった。

 松下電工では,人体を信号線としてだけではなく,グランド線(つまりアース)としても利用する独自の通信方式を開発し,電磁ノイズの影響を低減させることに成功。またユーザーの導電特性をリアルタイムに検出し,送信出力に反映させる機構を組み込むことで信頼性を高めた。

 同社はセキュリティ分野や電子マネーなどの用途を検討中。例えば腕時計型通信機にIDを記録しておけば,入退室管理システムやオートロックドアに指を触れるだけでチェックが可能になる。また商品ボタン電極に触れれば支払いが済ませられる電子財布,握手をするとデータ交換ができるゲーム機なども利用例として挙げている。

 同社によると,通信時に体に流れる電流は最高で500マイクロアンペア。体脂肪計と同等で安全だとしている。

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