News:ニュース速報 2001年8月2日 04:40 PM 更新

富士通,世界初の0.35μメートルFRAMを混載したLSIを発売

 富士通は8月2日,次世代メモリであるFRAM(不揮発性強誘電体RAM)を世界で初めて0.35μプロセスで量産化することに成功したと発表した。FRAMを混載したICカード用LSIを同日からサンプル出荷する。

 富士通は1999年10月に0.5μメートルプロセスでFRAMの量産を開始,これまで3000万個以上を出荷した。さらに微細化することで集積度を高め,書き換え速度/回数や消費電力も向上しているという。

 LSIチップには32ビットRISCと64KバイトのFRAMを混載。メモリを大容量化することで複数アプリケーションの実行とデータ記録量の大容量化が可能。一般的にICカード用メモリに利用されるEEPROMに比べ,書き込み速度で約1万倍,書き込み消費電力で約1/400,書き換え可能回数で約10万倍の高性能化が図れたとしている。LSIのサンプル価格は1200円。2002年1月から量産出荷を始め,月産150万個規模を計画している。

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