News:ニュース速報 2001年9月3日 08:46 PM 更新

「千と千尋」にはPhotoshopとAfter Effectsが使われた

 アドビシステムズは9月3日,公開中のアニメーション映画「千と千尋の神隠し」の制作で同社製ソフトが利用されたとして,同社Webサイトで事例紹介を始めた。

 「千と千尋」は宮崎駿監督による最新アニメーション映画で,フルデジタルで制作された。アドビのPhotoshopは,背景撮影時に生じたゴミやデジタルカメラの画素抜けの修正やされたほか,2Dの絵と3Dオブジェクトを組み合わせる際に遠近感を補正する「パースマッピング」に必要な画像調整など,映画中のほぼすべての画像で利用された。例えば「オサクレサマ」が入浴するシーンでは,モーフィング途中の画像作成にPhotoshopを利用。基本となる湯船の絵をPhotoshopでレタッチしながらレイヤーを重ね,3枚の絵から計9枚の画像を作成したという。

 また幻想的なシーンの演出にAfter Effectsによる合成も行われた。千尋が花畑を進むシーンでモーションブラーなどのエフェクトが利用されている。

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▼ アドビシステムズの事例紹介

[ITmedia]

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