News:ニュース速報 | 2001年9月10日 05:46 PM 更新 |
JPNICとJPRSは9月10日,独自のルートサーバを利用して擬似的なトップレベルドメイン(TLD)を運用する「オルタネートルート」に対し,「DNSの一意性が維持できなくなる」として「強い懸念」を表明した。
JPNICは,インターネットのDNSはICANNが管理するルートサーバに基づく「権威ルート」(the authoritative root)を頂点とした階層構造になっているとした上で,「TLDの権限委任を適切な手続きに基づいて行うことでドメイン名の一意性を維持している」と指摘。ICANNが管理するルートサーバがネームスペースの一意性を保証する仕組みとして最良のものとし,これを妨害するような活動への対策を至急実行すべきとした。
ただ「ICANNの新TLD追加の手続きに時間とコストがかかり過ぎていることがオルタネートルートの利用を助長している」との指摘は認め,その改善をICANNに要請するとしている。
JPNICは意見書をICANN理事会に提出。またウルグアイで開かれているICANN会議で意見を表明した。
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JPNIC「オルタネート・ルート問題に関する意見」
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