News:ニュース速報 2001年9月17日 10:26 AM 更新

Linux,きょう公開10周年

 Linuxの最初のバージョン「0.01」が公開されてから9月17日で10周年を迎えた。

 最初のLinuxは386用のMinix上で動作し,動作にはGCCコンパイラが必要だった。半分はC言語,半分はアセンブラで書かれたという。ヘルシンキ工科大学で教育助手をしていたアリ・レムケが「ftp.funet.fi」に公開用のサブディレクトリを用意した。

 Torvaldsの自著「それがぼくには楽しかったから」(風見潤訳,小学館プロダクション,2001)によると,「大々的に公表はしなかったが,ほんの一部の人には──全部で5人から10人ぐらいの人には,個人的なメールでftpサイトにアップしてあるとだけ知らせた」。

 「そして,そう,ぼくはその日を覚えている。1991年の9月17日だった。1人か2人しか試さなかったろう,とぼくは思っている。なにしろ,ぼくが作ったコンパイラをインストールし,空のパーティションを用意して,そこから起動できるようにして,ぼくが作ったカーネルをコンパイルして,シェルを起動するってことをしなくちゃいけないんだから。そこまでして,できるのはシェルを走らせることだけなんだ。ソースコードを出力することはできるが,ほんの1万行ほどのものだ──小さなフォントを使って印刷すれば100ページもいかない量だ(いまでは,1000万行ほどになっている)」。

 Torvaldsは,自作のOSに当初「freax」という名前を与えていたが,アリ・レムケが「pubOS/Linux」と名付けた。

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