News:ニュース速報 2001年9月18日 11:50 AM 更新

ユーザーの協力で翻訳精度を向上 沖電気が開発,ネット公開

 沖電気工業は9月18日,Web上で利用できる機械翻訳システムを開発,翻訳サイト「訳してねっと」を公開した。

 新システムはネットユーザーの協力で翻訳精度を高められる点が特徴。辞書の作成・管理を分野単位に行い,各分野のエキスパートが辞書登録することで翻訳精度を高める仕組みだ。訳語が与えられていない用語を公開,他ユーザーに辞書登録を促すなど,辞書と翻訳結果をユーザー同士で共有・修正・発信できる仕組みも導入した。翻訳エンジンは100%Javaで書かれ,改良や応用が容易という。

 従来のWeb翻訳システムでは辞書増強・管理作業の繁雑が精度向上のネックになっていたが,ユーザーの協調作業に任せることで恒常的な精度向上を図れるようにした。

 同社は同システムをスペイン・サンチアゴで開かれる「MT Summit VIII」(機械翻訳サミットVIII)に論文発表する。

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▼ 訳してねっと

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