News:ニュース速報 | 2001年9月19日 04:15 PM 更新 |
強力な感染力を持つ新種ワーム「Nimda」の感染被害が国内でも広がっている。マイクロソフトの「MSN」や共同通信のサーバが感染したほか,金融機関や旅行代理店など,IISを採用しているWebサイトに広く感染被害が拡大している。
MSNによると9月18日午後11時ごろ,MSNのサーバがNimdaに感染。感染したファイルは1時間後にサーバから削除,さらにサーバをネットワークから切り離した。だが同時刻以降にMSNにアクセスしたユーザーはNimdaに感染している可能性があるとしている。またInternet Explorerのセキュリティホールをふさぐサービスパックをインストールするよう強く推奨している。
また共同通信も感染被害を受けたことを明らかにした。また各社の報道によると,政府の地震調査研究推進本部や山梨学院大,早稲田大学理工学部の一部研究室などで感染を確認。また金融機関のサーバに感染し,オンライン取引ができなくなったケースも出ている。ウイルスによる激しいアタックを受け,ネットワークトラフィックが激増して業務に支障が出ている企業も多い。
情報処理振興事業協会(IPA)セキュリティセンターは,Nimdaについての情報をサイトに掲載。「readme.exe」ファイルを開かないよう警告している
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IPA「新種ウイルス「W32/Nimda(仮称)」に関する情報」
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