News:ニュース速報 2001年12月3日 05:21 PM 更新

Gingerは電動スクーターだった 正式名称は「Segway」

 電動スクーター──“世紀の大発明”として世界を「?」の渦に巻き込んだ「Ginger」(開発コードネーム)の正体がついに判明。米TIMEに対し発明者Dean Kamen氏が明らかにした。

 TIMEによると,Gingerの正式名称は「Segway」。同誌に掲載された写真によると,2つの車輪がついた台車にハンドルを装備した形で,これまで出回っていた図面とほぼ同じだ。同誌によると,「ブレーキも,エンジンも,スロットルも,ギアシフトもない」。ジャイロによってバランスを保ち,氷上でも転倒しない。しかも1日中ノンストップで乗り回しても電気代は5セントで済むという。

 既に米郵政公社と米GE,米Amazon.comが倉庫などの移動手段として試験導入を決めているという。コンシューマー向け製品は来年にも発売する計画で,価格は3000ドル程度を予定。Kamen氏は「車が馬車にとって代わったように,Segwayが自動車をリプレースする」と信じており,月産4万台の態勢で生産に臨む。

 TIMEの記者はGingerに試乗。直立して乗り,ハンドルを持って前方に傾けると発進。ブレーキは装備されておらず,「止まろうと思えば」(Kamen氏)止まる,という。TIME記者は,「非常に進歩した科学技術は魔法と見分けがつかない」というArthur C.Clark氏の言葉を引用している。

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