News:ニュース速報 2001年12月11日 04:46 PM 更新

シャープ,フィルム基板に複数LSIを実装する新技術

 シャープは12月11日,フイルム上の基板に複数のLSIやコンデンサなどを実装する新技術を開発,「システムオンフイルム」(SOF)として量産化する。従来の硬質基板の半分の厚さで済み,折り曲げも可能なため実装効率が大幅に向上,機器の小型・軽量化に貢献できる。

 狭いピッチで高密度実装が可能なフレキシブル基板を開発,さらに43μメートルピッチの高密度実装技術を組み合わせることで実現した。例えばLCDドライバLSIを実装する場合,従来の硬質基板では基板とチップで厚さ2ミリ程度になる。新技術を活用すると約0.4〜0.86ミリで済むという。さらに折り曲げも自由で,実装の自由度も高まる。

 硬質基板は実装形状がほぼ決まっており,機器の小型化などに制約があった。新技術では機器形状に合わせて基板をフィットさせられるため,湾曲したきょう体への実装など,従来にない形態の製品開発にもつながるという。

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