News:ニュース速報 2001年12月11日 05:33 PM 更新

ゴマを使ってはんだをリサイクル 松下が装置を開発

 松下電器産業はこのほど,プリント基板に部品を装着するフローはんだ付け装置で発生するはんだのかすを,ゴマを使って分離・抽出するリサイクル装置を開発した。

 加熱溶融させたはんだのかすに,特殊加工したゴマを投入すると,ゴマ表面の油がはんだかすをフラックス・金属酸化物・はんだに分離。分離したフラックスは,ゴマに含まれる炭水化物に吸着され,金属酸化物に付着して粉上になる。はんだ糟の表面に浮き上がった金属酸化物を取り除けば,再生はんだとして利用できる。

 ごまを使うことで安全・低コストではんだのリデュース・リユース・リサイクルを実現できる。かすからの再生率は約90%と高く,廃棄物の排出を大幅に削減できるとしている。ライセンスを受けた千住金属工業が年内に装置を発売する予定。製品は13日に開幕する「エコプロダクツ2001」(東京ビッグサイト)に参考出品される。

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