News：ニュース速報 2001年12月12日　08:12 PM 更新

富士通，マグネシウム合金を100％再生する新技術

　富士通と富士通研究所は12月12日，回収したノートPCのきょう体に使われているマグネシウム合金を100％再生する世界初の技術を開発したと発表した。

　マグネシウム合金は多くのノートPCで採用されているが，回収したきょう体をそのまま溶解すると，表面の塗装が燃焼して粉塵やガスが発生するなどの問題があり，きょう体のリサイクルは行われていないのが現状だ。

　新技術では，アルカリ水溶液で塗装を剥離した上で，成分を調整した液体で溶解させるため，ガスなどが発生せず，初期材料と同等の再生材料が得られる。再生材料を使ってノートPCのきょう体を成形したところ，初期材料を使用した場合と遜色ない特性を示したという。

　富士通は，きょう体部分を成形する際に生じた不要部分を再生するプロセスは既に実用化している。新技術は，マグネシウム合金きょう体の回収が本格的に始まる2002年度以降の製品に導入していく予定。

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