News:ニュース速報 2001年12月20日 05:18 PM 更新

国内LAN機器市場,2002年は低迷 ガートナー

 ガートナージャパンのデータクエスト部門は12月20日,国内のLAN機器市場についての予測を発表した。成長の鈍化が始まっており,2002年1年間は低迷すると見ている。

 ルータとLANスイッチ,共有メディアハブの3分野の合計市場規模は2002年で3402億円と予測。2001年の見込み3368億円から約1%増と低成長率にとどまる見通しだ。

 成長鈍化は(1)国内景気の低迷,(2)ブロードバンドネットの高収益ビジネスモデル確立の遅れ,(3)地方自治体需要の伸び悩み──の3点が理由。LAN機器市場は景気動向の影響を受けずに順調に拡大してきたが,企業需要は今年後半から徐々に停滞し始め,今後は投資削減の影響を深刻にこうむる。ただ,米国同時多発テロは影響しないという。

 企業需要の回復は2003年から2004年前半にずれ込むと見ている。一方,トラフィックの増加により,キャリアやサービスプロバイダの需要は2003年内には回復する見込み。ネットワーク機器に対する潜在需要は依然として高いことから,2003年から2005年は年率15〜25%の成長率を見せると予測している。

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