News:ニュース速報 2001年12月21日 10:18 PM 更新

1位はなんと?TIME「PERSON OF THE YEAR」投票にネットの“力”

 米TIME誌が毎年年末,その年を代表する人物を選ぶ「PERSON OF THE YEAR」のネット投票が極めて不思議な結果になっている。12月21日時点で,トップはあの日本人なのだ。


 米同時多発テロの首謀者とされる「Osama bin Laden」を抑え,トップに立っているのは「Masashi Tashiro」。盗撮と風呂のぞき,覚醒剤取締法違反のトリプル役満で世間を騒がせたあのタレントと同じ名前だ。21日午後8時の時点で6万9831票を得ている。ビン・ラディンに3万票近い差を付け,全投票数の3割を占める。

 発火点はやはり“あそこ”らしい。“あそこ”では関連スレッドが次々と立っており,投票の仕方も統一して“組織票”を確立。得票数は凄まじい勢いで伸びている。

 「おふざけが過ぎる」との指摘もある。だがネット投票のランキングを見ると──2位と3位の「George W. Bush」,4位「Mayor Rudy Giuliani」は理解できるとして,5位の「Pope Hadrian VII」(ローマ教皇ハドリアヌス7世)は実在しない。8位の「Nomar Garciaparra」は2000年のア・リーグ首位打者を獲得したメジャーリーガーだが,今年は「?」。10位の「Jesus of Nazareth」はキリストだ。

 投票フォームは空白内に人名をタイプして入力する仕組みを採用しており,あらかじめノミネートされた人物から選ぶ方式ではない。つまり「『Masashi Tashiro』がオレ的には『PERSON OF THE YEAR』」と思った人間が数万人いて,名前を入力して投票すればこうなるということだ。“組織票”を防ぐ手だてがない以上,「Masashi Tashiro」のトップ獲得には難クセをつけるのは,実は難しい。

 非難するには倫理的な観点しかなく,そしてそれは極めて簡単だ。ところが“あそこ”の住人は恐らく“倫理的な問題”についてたぶん了解しており,むしろだからこそ組織的投票に打って出たとも言えそうだ。

 思えば今年は“あそこ”がクローズアップされた年だった。自称“良識的”な人たちが称揚するNHK教育テレビ的“本音”の裏で,失われた10年を通して蓄積された鬱屈した意志の固まりが社会に存在することを知らしめたのが“あそこ”であり,おそらく最初に実った“ネット民主主義”──内容の是非はここでは問わない──だった。

 仮に「Masashi Tashiro」がこのままトップを獲得したとしら──公に発言を許された優等生的な良識や倫理(とバラされ続ける“大人のウソ”)にネガティブに反抗する一大勢力,つまり「2ちゃんねらー」こそが,ネット的“PERSONS OF THE YEAR”だということなんだろう。勝利だとは思わないけど。

 ちなみに,「PERSON OF THE YEAR」が表紙を飾る号は12月24日発売。ネットでの投票結果が表紙の人物に反映されることはないと思われ。

[ITmedia]

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