News:ニュース速報 2002年1月10日 08:58 PM 更新

「Badtrans.B」がワースト記録更新 IPA

 情報処理振興事業協会(IPA)のセキュリティセンターは1月10日,2001年のウイルス届出状況をまとめた。全体の届出件数は2万4261件と前年(1万1109件)の2倍を超えた。

 ただ実際に感染したケースは19%にとどまっており,IPAは「企業ユーザーがワクチンソフトを導入など,対策は強化されているようだ」と見ている。

 2001年12月は「Badtrans.B」が猛威を振るった。届出件数は3900件で,「Sircam」の被害が相次いだ同8月の2809件を大幅に上回り,単月ワースト記録を更新した。「Badtrans.B」は1種類のウイルスの単月届出件数としても「Sircam」を抜き,最悪の記録を作った。

 また12月は個人ユーザーの届出が36.7%を占めた。3割弱が実際に被害を受けており,実害率は高い。被害に遭ったユーザーのほとんどはワクチンソフトを導入していなかったり,定義ファイルの更新を怠っていた。

 年間の種類別届出件数では,「Badtrans」と「Sircam」を押さえ,“古株”の「Hybris」がトップだった。IPAは,ワクチンソフトの導入や最新のセキュリティ情報の収集などを対策として挙げ,「予防が一番」とユーザーに呼び掛けている。

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