News:ニュース速報 2002年1月30日 03:03 PM 更新

新「FinePix」発表,新型CCDはISO 1600,VGAで30fps 一眼レフ後継機も

 富士写真フイルムは1月30日,同社独自のスーパーCCDハニカムを進化させた「第3世代スーパーCCDハニカム」と,この新撮像素子を使ったデジタルカメラ3機種,FinePix4500にアクセサリー類をセットにした「FinePix4500 Plus」を発表した。

 第3世代スーパーCCDハニカムは,新たに開発したCCDと信号処理LSIとの組み合わせで,「画素加算信号処理」と世界初(同社)の技術「CCD内水平/垂直画素混合」によってISO 1600相当(1メガピクセル時)までの高感度撮影と,VGAサイズでの毎秒30フレーム撮影を可能にした。

 第3世代スーパーCCDハニカムを使ったデジタルカメラとして,コンパクトタイプの「FinePix F601」,L字型ボディに大口径レンズを搭載した「FinePix S602」,レンズ交換式一眼レフ「FinePix S2 Pro」の3機種が発表された(S602とS2 Proは開発発表)。


 FinePix F601は,縦型ボディに光学3倍ズームを搭載。有効画素数は310万画素だが,ハニカム信号処理システムによって記録画素数は603万画素(2832×2128ピクセル)の高解像度撮影を可能にした。高速シャッターや暗所撮影に威力を発揮するISO 800/1600の高感度撮影や,VGAサイズで毎秒15フレームのフルフレーム動画撮影,毎秒5コマの6メガ高速連写,約0.6秒間隔で最大40コマまで連続撮影可能な「MEGA連写機能」を搭載した。価格は8万9800円で,2月18日より発売する。


 FinePix S602は,L字型のボディに光学6倍ズームの大口径レンズ「スプレンディッシュ」を搭載。有効画素数は310万画素,ハニカム信号処理により603万画素(2832×2128ピクセル)高解像度撮影が行える。また,シャッターチャンスに強い高速フォーカシングを可能にした「ハイスピードツインAF」を搭載。記録メディアとしてスマートメディアのほかマイクロドライブを利用できるダブルスロットを採用した。  そのほか,高速シャッターや暗所撮影に威力を発揮するISO 800/1600の高感度撮影,VGAサイズで毎秒30フレームのフルフレーム動画撮影,毎秒5コマの6メガ高速連写,約0.6秒間隔で最大40コマまで連続撮影可能な「MEGA連写機能」を搭載。今年4月発売予定で,価格は未定となっている。


 レンズ交換式一眼レフタイプの「FinePix S2 Pro」は,有効画素数が617万画素となる大型サイズの第三世代スーパーCCDハニカムを搭載。ハニカム信号処理システムによって記録画素数は1212万画素(4256×2848ピクセル)を実現した。「1000万画素以上の記録画素は,35ミリ一眼レフカメラタイプとしては世界初」(同社)。

 ニコンFマウントに対応し,AF-S/AF-VRレンズを含む全てのD/GタイプAFニッコールレンズが使用できる。記録方式は,JPEG,TIFFに加えて,CCDから出力されたアナログデータを12bitA/D変換後に生データのまま保存する「CCD RAW 12bit」記録モードを装備する。 今年6月発売予定で,価格は未定となっている。

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