News:ニュース速報 2002年1月30日 04:57 PM 更新

2001年国内電子工業生産はマイナス15%,今年は微増 JEITA

 電子メーカーなどで構成する電子情報技術産業協会(JEITA)は1月30日,2001年電子工業の国内生産見込みと2002年の見通しを発表した。

 2001年の国内生産は。全体では22兆1631億円になる見込み。前年比15.3%減と過去最悪のマイナス成長となった。民生用機器で同12.0%,産業用で同9.7%減,電子部品・デバイスも同21.8%減と軒並み前年を割り込んだ。米国を初めとする世界的なIT不況の中,半導体市況が例を見ないほど悪化。輸出が大幅に落ち込んだ上,国内市場も低迷したのが原因とみている。

 2002年は冬季オリンピックや日韓ワールドカップが開かれる“スポーツイヤー”。BSデジタル放送関連の需要増に期待が高まるほか,電子政府などIT需要も盛り返すとみており,「前半は厳しさが続くものの,後半には回復基調が鮮明になる」と望みをつなぐ。

 民生用機器は前年比0.2%減と微減にとどまり,産業用機器はPCが同2%減とマイナス成長が続くものの全体では同0.1%とプラスに転じる。電子部品・デバイスは後半の回復で前年比2.1%増のプラスになると予測した。全体では22兆3201億円と同0.7%の微増にとどまる見通し。

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