News:ニュース速報 2002年3月7日 08:12 PM 更新

2001年国内プリンタ市場は前年割れ

 ガートナージャパンのデータクエスト部門は3月7日,2001年の国内プリンタ市場調査の結果をまとめた。順調な拡大傾向にブレーキがかかり,1994年以来の前年割れとなった。

 ベンダー出荷台数は773万台と前年比5.8%のマイナス,金額で4051億円と同11.1%のマイナスだった。PCの普及で順調に出荷を伸ばしてきたインクジェットプリンタが初めて前年実績を下回ったほか,景気低迷で企業が投資を控えたのも響いた。

 インクジェットは626万台で同6.6%減,金額は1561億円で同16.4%減。ガートナーは「既に市場が飽和状態にあり,今後は買い替え需要が中心になる」とし,2002年も大きく成長する要因がないとしている。「プリンタで写真を印刷するのが当たり前になるには,まだ時間がかかりそうだ」(ガートナー)。

 一方,企業向けページプリンタは126万台と横ばい。カラーページプリンタは16万6000台で同21.2%増だったが,成長率は鈍った。

 プリンタ市場全体のメーカー別シェア(台数ベース)は,エプソン(43.6%),キヤノン(35.5%),NEC(5.7%),日本ヒューレット・パッカード(4.8%),リコー(2.1%)の順。インクジェットは,エプソン(49.3%),キヤノン(36.8%),日本HP(5.8%),NEC(4.2%),レックスマーク(2.1%)の順だった。

 2002年の見通しについて,ガートナーは前年と同規模にとどまると予測している。

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[ITmedia]

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