News:ニュース速報 2002年3月14日 03:43 PM 更新

日本語Subjectで届くウイルスに注意

 日本ネットワークアソシエイツは3月14日,日本語Subjectのメールで増殖しているウイルス「W32/Fbound.c@MM」について警告した。

 同ウイルスに感染したメールには「patch.exe」という実行ファイルが添付されており,送信元がjpドメインの場合,Subjectが「重要」「例の件」「極秘」「うんこ」といった思わせぶりな日本語になっている。添付ファイルを開くとデフォルトSMTPサーバの情報とOutlookのアドレス帳を参照し,アドレス帳の登録先にファイルの複製を添付して送信する。同ファイルによる破壊活動は確認されていないという。

 日本ネットワークアソシエイツは緊急定義ファイル(Extra.dat)で同ウイルスに対応した。

 またトレンドマイクロによると,同ウイルスは3月初旬に見つかった「WORM_FBOUND」の亜種。同社は14日午後2時45分時点で,国内から76件の問い合わせと感染報告を受けた。

 同ウイルスについて,トレンドマイクロは「従来のSubjectを利用したウイルスは2バイトを扱えなかったため,日本語Subjectは文字化けしがちだった。今回は日本語Subjectが実現されている珍しいケース。作者が日本人かどうかは不明だが,少なくとも日本語を理解できる者が作成したと考えられる」としている。

 シマンテックにも同日夕方までに,国内から25件の被害報告が寄せられた。同社は同ウイルスの危険度を5段階のうち「3」に設定して注意を呼び掛けている。

関連リンク
▼ 日本ネットワークアソシエイツのウイルス情報
▼ トレンドマイクロのウイルス情報
▼ シマンテックのウイルス情報

[ITmedia]

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