News:ニュース速報 | 2002年4月4日 05:34 PM 更新 |
昭文社は4月4日,XMLベースの画像規格SVG(Scalable Vector Graphics)に対応した地図サービス「BaseMapサービス」を6月から開始する。
企業ユーザーを対象としたこのサービスは,インターネットを介して,SVG形式の地図データをリアルタイムに提供するもの。SVG地図をリクエストするためのJavaベースのサーバプログラムを提供。ユーザーは社内業務システムに地図機能を組み込むことができる。
同サービスは関連会社のシビルソリューションズと共同で行う。両社は,昭文社が保有する高品位デジタル地図データを格納したXML地図データベースを構築し,このデータベースからSVG形式でデータを抽出するシステムを開発した。
SVGは,携帯電話から大型モニタまで,あらゆるサイズの画面にフィットする軽量な画像を表示するための規格。SVG形式を採用することにより,複数レイヤの重ね合わせ,アニメーション機能など,今までのラスター画像では実現できなかった高度な表現が可能な上,従来のWeb技術との親和性の高さから,画像を使用したインタラクティブな機能を簡単に実装することができるという。
また,レイヤ指定・色の変更/独自アイコンの採用/アニメーション化など,ユーザーが独自に地図をカスタマイズすることもできる。さらに,地図を基にした情報をマルチベンダー環境で共有したり,アニメーション地図をカット図として配布したり,SVG地図をビットマップ化して利用したりすることも可能だ。
企業が地図情報システムを利用する場合,外部の地図サーバを共有するASPサービスが採用されるケースが多いが,セキュリティ面やユーザーが地図をカスタマイズできないなどの問題があった。新サービスはSVG形式を採用することで,これらの問題を解決したとしている。
用途として,携帯電話と地図システムの組み合わせによるフィールドサービス支援,CRMシステムとエリアマーケティングの融合などを想定している。
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昭文社
シビルソリューションズ
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