News:ニュース速報 2002年4月11日 02:36 PM 更新

JEITA,HDDデータ消去のガイドラインを作成

 電子機器メーカーで構成する電子情報技術産業協会(JEITA)は4月11日,PCを廃棄/譲渡する際に行うべきHDDデータ消去に関するガイドラインを発表した。HDDに残っていたデータが流出するトラブルが増えていることに対応したもので,ユーザーにデータの完全消去を訴えるとともに,PCメーカー各社にユーザーへの注意喚起を要請する。

 HDDに記録されたデータは,そのデータをOSから削除したり,再フォーマットしても,データが消えたように見えるだけで,実際には特殊なソフトウェアを利用すれば読み取ることができる。このためPCの廃棄・譲渡時に個人データや企業機密などが流出する危険がある。JEITAはこのような問題を未然に防ぎ,ユーザーに注意を促すため,ガイドラインを作成した。

 ガイドラインのポイントは次の2点。(1)PCユーザーにHDDに保存されたデータをすべて消去することが重要だと認識させ,有償の専用ソフトウェア/サービスを紹介,利用を勧める。(2)パソコン各社にサイトや製品マニュアルなどで分かりやすく説明させ,PCユーザーに注意を喚起する。

 JEITAはこれに加え,HDD上のソフトウェアを削除せずに譲渡すると,ソフトウェアライセンス使用許諾契約に抵触する可能性があることに対しても,ユーザーに注意を促していくとしている。

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