News:ニュース速報 2002年4月12日 09:19 PM 更新

NTTデータに公取委が警告 法務省認証局を500万円で落札

 公正取引委員会は4月12日,法務省発注の電子政府システム工事に対し,NTTデータが著しく安い価格で応札,落札したのは独占禁止法違反の疑いがあるとして同社を警告した。

 公取委によると法務省は2001年12月,各種申請書類を安全にやり取りできるシステムと認証局を構築する工事の一般競争入札を公告。NTTデータは500万円で応札し,工事を受注した。

 予定価格は明らかにされていないが,公取委はNTTデータの入札価格が同システムの供給に必要な費用を「著しく下回る」と判断。独禁法違反(不公正な取引)の疑いがあるとして,同様の行為を今後行わないよう警告した。

 NTTデータは警告に対し,「厳粛に受け止め,再発防止と法令遵守に取り組む」とのコメントを発表した。

 電子政府関連の政府機関発注工事をめぐっては,富士通が同様の行為で2月に警告を受けている。公取委は関連業界団体に安値受注を未然に防止する体制整備などを求めている。

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[ITmedia]

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