News:ニュース速報 | 2002年4月12日 09:19 PM 更新 |
ネットではテキストや動画ベースのコミュニケーションが盛んだが,“音と光のセッション”でユーザー同士が気持ちを紡ぎ合う新感覚のプロジェクト「リズムエンジン」がこのほど公開された。
ゲームクリエイターやミュージシャンらで構成する「チームフォトン」が開発した。ユーザーはまずクライアントソフトをダウンロード。分身となるキャラクターを選択して名前などを入力するとログインできる。
ログインすると,惑星間宇宙に浮かぶ地球を模した「リズムエンジン空間」に分身キャラクターが浮遊している。キャラクターはカーソルキーで操作でき,他のキーを押すとさまざまな音や光があふれ出す。
「リズムエンジン空間」。サウンドは「『異星人とのコミュニケーションをテーマにした映画』で用いられたフレーズを解析した階調」とのこと
空間には他のキャラクターも登場して動き回っているが,これは他のユーザーやプログラムがリアルタイムに操作しているのではない。ログインしたユーザーの行動はサーバが記録しており,ユーザーがログインするたびに最新の8人の行動を再生する仕組みだ。
つまり他キャラが発する音と光は“いつかどこかの誰か”が奏でたもの。「時間と空間を越えた音楽と映像のやりとりが発生する。全参加者が過去からメロディを受け継ぎながら未来にのこし,旋律は永遠に紡ぎ出されていく」。
テキストベースのコミュニケーションに対し,身振り手振りや音の表現力と情感をネットで復権させる試みだ。7月に米国で開かれる「SIGGRAPH2002」Web Graphics部門でのプレゼンテーション参加が決まっている。
クライアントソフトはWindows用とMacintosh用が用意されており,無償でダウンロードして利用できる。
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