News:ニュース速報 2002年4月15日 05:19 PM 更新

宇宙ロボコンに宇宙ガーデニング,古代舞踊も 「きぼう」利用テーマ

 宇宙開発事業団(NASDA)は4月15日,国際宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」の利用拡大アイデア募集の選考結果を発表した。「宇宙ラーメン」に加え,既に検討は終了したものの「宇宙ガーデニング」,「宇宙ロボットコンテスト」など多彩なテーマが登場した。

 「きぼう」の利用拡大・多様化を目指した「フィジビリティスタディ」の第1回アイデア募集に34件の応募があった。NASDA内外の選考委員会で選考した結果,9件を選んだ。また第2回アイデア募集でも3件を選定した。

 石川島播磨重工業が提案した「宇宙ロボットコンテスト」は無重量下でロボットコンテストを行うもの。研究会で打ち上げ前のプレイベント計画や競技内容などの検討が始まった。同じく同社が提案した「宇宙ガーデニング」は,教育や宇宙飛行士の癒しを目的に,「きぼう」内での栽培に適した植物を検討するというもの。

 またお茶の水大学の石黒節子教授は「無重量環境における東アジア古代舞踊の試み」を提案。中国の敦煌・莫高窟などに残る「飛天」図に描かれた舞を宇宙で試みるという。

 ただ残念なことに,「宇宙ロボコン」や「宇宙ガーデニング」「古代舞踊」など5件はついては検討を終了した。IHIエアロスペースが提案した「きぼう」経由のメッセージサービス「スターメール」は事業化が可能としてパイロットプロジェクト化し,「宇宙における日常着に検討」「搭載カメラを利用した宇宙教育システム」「宇宙とアートの融合」についてフィジビリティスタディとして研究を継続する。

 5月17日にNASDA本社で成果発表会を開催,事業の成果を公開する予定。

関連記事
▼ ラーメン,宇宙へ──日清とNASDAが共同研究

関連リンク
▼ ニュースリリース

[ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.