News:ニュース速報 2002年4月23日 05:43 PM 更新

世界PC市場は前年比横ばい――第1四半期,ガートナー調べ

 ガートナージャパンは4月23日,2002年第1四半期の世界PC市場の出荷実績(速報)をまとめた。出荷台数は,前年同期からほぼ横ばい。また米国市場は前年同期比2.3%増と,過去1年間で初めて増加に転じた。

 世界PC市場の総出荷台数は3274万2000台で,前年同期は3273万3000台と比べほぼ横ばいだった。出荷台数ベースで1位の米Dell Computerは前年同期比で13.7%増と好調だったものの,2位の米Compaq Computerが前年同期比12.1%減,3位の米HPが同2.9%減,4位の米IBMが同9.3%減,5位のNECが同16.7%減と軒並みマイナスを強いられている。

 シェアを見ても,ほかの大手が落ち込む中,Dellだけが前年同期の12.6%から14.3%に拡大させており,同社の一人勝ち状態が続いている。

 米国市場は,Dellのシェアが26.3%と,2位のCompaq(11.5%)と3位のHP(9.8%)の合計を上回っている。また,特にGatewayの落ち込みが目立ち,出荷台数は前年同期比30.1%の減少となった。

 ガートナーは今回の調査について,「過去数四半期の成長率と比べると,今年第1四半期の成長率は明らかに改善傾向にある」としながらも,「大企業向け市場での成長率が回復したという確証は得られず,世界/米国市場ともに見通しは依然として不透明」としている。

 しかし明るい材料として同社は「米国の一般ユーザー向け市場で,ノートPCの出荷が引き続き強い伸びを示している」ことを挙げている。

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