News:ニュース速報 2002年4月25日 04:36 PM 更新

東芝,今期黒字転換の見通し

 東芝は4月25日,今期の連結営業損益は1300億円の黒字に転換するとの見通しを明らかにした。これを受けて,株価は4.87%高の603円と値を上げている。

 2002年3月期は,売上高は5兆3940億円,営業損益は1136億円の赤字だった。(2001年3月期は売上高5兆9514億円,営業利益は2321億円)。

 米国の景気減速や国内個人消費の落ち込み,半導体を中心とした電子デバイスの需要が大幅に落ち込んだことが業績の足を引っ張った。

 また前期はリストラ費用として2089億円を計上。当期純損益は2001年3月期の962億円から,2540億円と大幅な赤字に転落した。

 しかし今期について,通期連結売上高は5兆8500億円,営業損益は1300億円の黒字,当期純損益は230億円の黒字を確保すると予測。汎用DRAM事業からの撤退など,前期に続きリストラを進め,経営体質の強化を図る。

 同社は「今期は依然として先行きに不透明感が残るものの,米国経済が回復に向かいつつあり,最悪期は脱した」との見方を示している。

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