News:ニュース速報 2002年4月25日 05:29 PM 更新

ソニー,ゲーム事業で初めて売上1兆円の大台突破

 ソニーは4月25日,2002年3月期決算を発表した。連結売上高は7兆5782億円と過去最高を記録。特にプレイステーション2(PS2)を初めとするとするゲーム事業が好調で,初めて売上1兆円の大台を突破した。

 前期は,売上高は7兆5782億円(前期比3.6%増),営業損益は1346億円の赤字(同40.3%減),当期純利益は153億円の赤字だった(同8.6%減)。

 部門別で見ると,エレクトロニクス分野は,テレビ(売上6.3%増),ビデオ(同1.9%増),「VAIO」(同16.1%増)だったものの,半導体(同23.3%減),コンポーネント(同6.5%減),オーディオ(同1.2%減),アイワを含むその他の部門(同11.5%減)の落ち込みが足を引っ張り,売上は前期比3%減となった。

 しかしゲーム分野が,PS2のハード/ソフトともに好調で,売上は51.9%増の1兆37億円と過去最高を記録。音楽分野(売上5%増),映画分野(同14.5%増),金融分野(7%増)など,エレクトロニクス分野以外が貢献し,連結売上高は過去最高の7兆5782億円となった。

 同社は今期について,通期連結売上高は8兆円(前期比6%増),営業損益は2800億円の黒字(同2.1倍),当期純利益は1500億円の黒字(同9.8倍)と予測。依然として事業環境は厳しいものの,グループ全体の構造改革を進め,収益の拡大を目指すとしている。

 出井伸之会長兼CEO(最高経営責任者)は「エレクトロニクス,ゲーム,音楽,映画,インターネットコミュニケーションサービス,金融サービスなど各分野で互いに協力しあうことで,魅力あるコンテンツ/サービス/ハードを提供,企業価値の創造を目指す」とコメントしている。

関連リンク
▼ ニュースリリース

[ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.