News:ニュース速報 | 2002年4月26日 06:35 PM 更新 |
川崎重工業はこのほど,成層圏プラットフォーム研究に利用する無人飛行船を完成させた。無人飛行制御システムの研究に活用する。
試験機は全長24.2メートル,胴体直径6.25メートルで,内部ガスを除いた重量は約470キロ。電動モーターによる推進機と十字翼を持つ軟式飛行船(フレームなしタイプ)だ。自立航法による動力付き無人飛行船は国内初で,自動で目的位置に上昇・下降・停留する能力を持つ。
独立行政法人の航空宇宙技術研究所が試験機を使って飛行制御システムの研究を進める。遠隔操作技術や制御性についてのデータ取得が中心だ。既に川崎重工岐阜工場での社内試験では無人飛行船としての機能・性能を確認している。
成層圏プラットフォームは,高度20キロ程度に全長150〜200メートルの無人飛行船を滞空させ,携帯電話やデジタル放送の中継ポイントやリモートセンシングに活用する構想。
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