News:ニュース速報 | 2002年4月26日 07:59 PM 更新 |
日立製作所は4月26日,今期の営業損益が2000億円の黒字に回復するとの見通しを明らかにした。情報通信システム部門の営業利益が前期から倍増すると予測しているほか,電子デバイス部門の営業赤字が大幅に縮小,携帯電話など前期に赤字だった部門が営業黒字に転換する見通しだ。
前期の売上高は,前期比5%減の7兆9938億円。本業のもうけを示す営業損益は,1174億円の赤字だった。PCや半導体の需要が急激に落ち込み,電子デバイス部門で1636億円の営業赤字を計上したことが,全体の足を引っ張った。
またリストラ費用(1404億円)や特別退職金(1851億円),投資の評価損(809億円)などを計上した結果,当期純損益は4838億円の大幅赤字に転落した。
しかし今期について,売上高は8兆1000億円の前期並みと予測しているものの,営業損益は2000億円,当期純損益は600億円の黒字と大幅な業績回復を見込んでいる。
電子デバイス部門で営業赤字が30億円と,前期から大幅に縮小するほか,SI事業/サーバ/ソフトウェアなどの情報通信システム部門で営業利益が前期の357億円から今期750億円に倍増する見通しだ。
また携帯電話や白物家電などのデジタルメディア・民生機器部門,電線/プリント基板などの高機能材料部門,物流/サービス部門,金融サービス部門など前期,赤字に転落した各部門が,それぞれ黒字を回復すると予測している。
同社は引き続きリストラをさらに進め,事業構造を抜本的に転換,経営体質を強化するとしている。
関連リンク
日立製作所
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.