News:ニュース速報 2002年4月26日 08:55 PM 更新

信長・秀吉・家康で電子投票の実証実験 NEC

 NECは4月26日,京都で電子投票の実証実験を行うと発表した。インターネットと電子投票機を利用して実際に投票を行う国内初の試み。


 実験は5月3日から4日にかけて,京都府園部町で実施する。イベント「そのべれんげフェスタ」会場に設ける投票コーナーに電子投票機を設置するほか,同町内の800人のモニターが,各家庭のPCからインターネットを介して投票できるようにする。

 実験では,織田信長,豊臣秀吉,徳川家康の3人から首相にしたい人物を選んでもらう,また同時に,サッカーのワールドカップの戦績予想や電子投票に関するアンケート調査も実施する。

 システムには,NECが開発した電子投票ソフトウェア「デジシャフ」を利用。同ソフトには,同社独自の暗号技術が組み込まれており,投票の秘密を守りながら,集計の正当性を第三者が検証できるという。

 政府は今年2月に「電子投票法」を施行。電子投票では,指定された投票所で電子投票機を使って投票する第1段階から,指定投票所以外の投票所でも投票できる台2段階,個人のPCからも投票できる第3段階のステップで導入が進むと見られている。

 NECによると,3ステップすべてについて実証実験を行うのは今回が初めて。

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[ITmedia]

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