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「青いバラ」の開発に成功 サントリー

不可能の代名詞とされてきたBlue Rose。“青っぽい”バラはあったが、バイオテクノロジーでバラ自身が青色色素を作り出すことに成功。

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 サントリーは6月30日、世界で初めて青いバラの開発に成功した、と発表した。不可能の代名詞とされてきたBlue Rose。“青っぽい”バラはあったが、これはバイオテクノロジーでバラ自身が青色色素を作り出すことに成功。不可能を可能にした。

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 青いバラを夢見て古くから交配が繰り返されてきたが、そもそもバラには青色色素「デルフィニジン」を作るために必要な酵素を生む遺伝子が機能していないことが分かっている。

 サントリーはオーストラリアのバイオベンチャー・カルジーンパシフィック(現フロリジン)と共同研究を進め、1995年には青いカーネーションの開発に成功。1997年から「ムーンダスト」として日本で販売している。

 青いバラは、パンジーから青色色素に関わる遺伝子を取り出し、バラに組み込むことで開発した。従来も、色素はないながら青味がかかって見える「青系統」のバラはあったが、新開発のバラは花びらにデルフィニジンをほぼ100%含んでいるため、今までにない青さのバラになっているという。さらに赤いバラなどと交配させることで、多彩な色も可能になるという。

 商品化は、「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」に基づく評価と承認を受けた上で検討するとしている。

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