三菱総合研究所は2月13日、楽天リサーチと共同で行った、番号ポータビリティ(MNP:Mobile Number Portability)に関するネットアンケートの結果を公表した。auに移行したユーザーは端末ラインアップや企業イメージ、通話エリアの広さに、ソフトバンクモバイルは安さに、NTTドコモは通話エリアの広さや海外ローミングに魅力を感じた、という結果だ。
調査は今年1月、ネット上で行った。3万9971人に対して事前調査し、2000人をピックアップして本調査の対象にした。調査ではこのほか、機種変更や新規利用などについても調べている。
ドコモかソフトバンクからauに移行した理由として最も多かったのは、ドコモからのユーザは「端末ラインアップが魅力的」(34.2%)がトップ。2位は「通話エリアが広い」と「通話料金が安い」が同率で32.9%だった。ソフトバンクからのユーザーは、1位が「通話エリアが広い」(55.3%)、2位が「端末ラインアップが魅力的」(34.2%)、3位が「携帯電話会社のイメージが良い」(34.0%)となっている。
ドコモかauからソフトバンクに移行した理由で最も多かったのは、「通話料金が安い」(ドコモ:59.0%、au:45.5%)。2位は、ドコモからのユーザーは「端末ラインアップが魅力的」(28.2%)、auからのユーザーは「パケット料金が安い」「割引やポイント制度が充実している」がそれぞれ18.2%と同率だった。
auかソフトバンクからドコモに移行した理由のトップは「通話可能エリアが広い」(au:50.0%、ソフトバンク:44.0%)、2位は、auからのユーザーが「海外で利用できる国が多い」(30.0%)、ソフトバンクからのユーザーが「割引やポイント制度が充実している」「携帯電話会社のイメージが良い」がそれぞれ16.0%と同率だった。
auかソフトバンクに移行したユーザーに対して移行先の端末の魅力を聞いたところ、auはワンセグ機能と音楽プレーヤー機能、ソフトバンクはワンセグ機能と画面の大きな点が支持を得た。
また、移行ユーザーを1日あたりの通話時間で分析すると、NTTドコモは3分未満のライトユーザーが流出し、3〜5分未満のミディアムユーザーが流入。auは5分以上のヘビーユーザーが流出し、ライトユーザーが流入。ソフトバンクはライトユーザーが流出し、ヘビーユーザーが流入しているという傾向があった。
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