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隣の銀河を攻撃する「デススター」、NASAが確認
スターウォーズは「はるか昔、銀河のかなたで」が舞台だが、隣の銀河を攻撃する「デススター」の存在をNASAが明らかにした。
米航空宇宙局(NASA)は12月19日、超巨大な「デススター」ブラックホールが近くの星雲を襲っていると発表した。
NASAのX線観測衛星であるチャンドラから送信されたデータを解析した結果、3C321と呼ばれる星雲でこの現象が観測された。3C321は大小2つの星雲が連星のように回転している双子星雲で、その中心部には超巨大な複数のブラックホールが存在する。
大きい方の星雲では、ブラックホールの近くからガスが噴出しており、小さい方の星雲はそのガスにさらされている。
星雲を襲うブラックホール((c)X-ray: NASA/CXC/CfA/D.Evans et al.; Optical/UV: NASA/STScI; Radio: NSF/VLA/CfA/D.Evans et al., STFC/JBO/MERLIN)
光に近い速度で放出されているこのガスにはX線、ガンマ線が含まれており、その通り道に大気を持つ惑星があった場合には、そのオゾン層を破壊して惑星を死滅させることにもなり得る、とNASAは報告している。
この観測は、スピッツァー望遠鏡とハッブル宇宙望遠鏡も連携して実施された。
デススターはスターウォーズに登場する架空の衛星型兵器で、惑星1つを粉々に破壊する威力を持つ。
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