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「カキを盛り上げたい」――応援歌をYouTube公開

ノロウイルスの風評被害で打撃を受けたカキの消費を盛り上げたいと、「カキのうた」が作られた。歌に合わせた動画もYouTubeで公開。2カ月弱で6万回以上再生されている。

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YouTubeの動画。手の平を合わせたポーズはカキをイメージ

 「すごい反響」――カキのイメージアップのために作られた「カキのうた」の曲に合わせて踊る動画が、YouTubeに投稿され、2カ月弱で6万回以上再生された。「カキ食べればハッピー、カキ食べればラッキー」という歌詞で始まる曲に合わせ、タレントの見学奈緒さんが踊る動画。海外から英語でコメントも付いている。

 曲が生まれたきっかけは、昨年のノロウイルス騒動だ。ウイルスに汚染された二枚貝を、十分に加熱調理しないで食べた場合などに感染するというものだったが、産地で厳重に管理・検査した安全なカキも疑われ、風評被害で売り上げが落ち込んだ。

 「カキのイメージを回復させたい」――逆風に悩んでいたカキの産地・広島県の漁業協同組合連合会のメンバーが昨年12月、CMソングなどを多く手がける、東京バナナボーイズの村上明彦さんと知り合った際、「カキのうた」の企画が生まれた。

 漁連からの依頼で村上さんが作詞・作曲。覚えやすい歌詞とメロディが印象的な曲に仕上げた。歌っているのは村上さんと、安全地帯の矢萩渉さん、子役の石丸椎菜さん、ラッキィ池田さんによるユニット「C☆NA(シーナ)&カーキーズ」だ。

YouTubeの反響は「予想以上」

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村上明彦さん

 当初は「広島のカキをアピールしよう」とCDを1000枚だけ作り、インディーズで販売する計画だっが「話が進むにつれ、広島だけでなく全国のカキの産地を盛り上げようということになり」(村上さん)、メジャーレーベルからの発売を決定。「カキの日」(11月23日)に合わせ、BMG JAPANから発売した。

 CD発売に先立ち、全国のスーパーなどの鮮魚売り場向けに、CDを4000枚配布。YouTubeでは11月4日から、歌に合わせて、元ミス成蹊大学のタレント・見学奈緒さんが踊る動画を公開した。

 「鮮魚売り場にめったに足を運ばないような人にも知ってほしい」という狙いだったが、これまでテレビなどマスメディアを通じたプロモーションしか経験がなかった村上さんにとって、反響は予想以上だったという。

 「YouTubeは再生回数が増えていくのが目に見えるし、海外の人からもコメントが届く。YouTubeの反響はすごい」(村上さん)

タレントの違う部分もアピールできた

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かきの「K」

 YouTubeの動画は、見学さんの自室をイメージしたセットで、見学さんが浴衣やビキニなど数種類の衣装を着て踊るというもの。手のひらを合わせてカキの形を作ったり、かきの「K」を体で表したりと簡単な踊りで、ラッキィ池田さんが振り付けを担当した。

 見学さんが所属する芸能プロダクション・プリンシパルエージェントの黒田美帆さんは「ネットで、動画を使っったタレントのプロモーションができたら」と考えていたといい、「いつもの彼女の大人びたイメージとは違うキュートな感じを伝えられて良かった」と話す。

 黒田さんはYouTubeで配信している動画の効果を、ブログなどを通じて感じるという。「彼女のいつものイメージとのギャップに驚いたという感想が多かった。彼女の感想だけでなく、カキについても書いているブログもたくさんあった。タレントとカキの両方をプロモーションできた」

「おさかな天国」目指す

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カップリング曲の「カキシチューのうた」はハウス食品のCMソング。CDジャケットの裏には「No oyster No life」と書かれている。

 CDは、発売した週のオリコンランキングで100位にランクイン。広島のCDショップでは、週間ランキング1位の店もあったという。

 村上さんはカキのうたを「いろんなメディアを使ってアピールしていきたい」という。「おさかな天国もブレイクするまでに8年くらいかかっている。カキのうたもじっくりやっていきたい」(村上さん)

 今後は、カキのうたの振り付けをレクチャーした動画を、小学校や幼稚園などに無料で配布する予定で、BMG JAPANのC☆NA&カーキーズのページで申し込みを受け付けている。

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