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「レイア姫」にまた近づく 通常照明下の撮影でホログラフィ、NICTが開発

情報通信研究機構は、通常照明下で撮影した物体を立体表示するカラー電子ホログラフィを開発した。暗室とレーザー光不要でカラー動画立体像をリアルタイム表示できる。

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ホログラフィの例(約1センチ)

 独立行政法人・情報通信研究機構は11月17日、通常の照明下で撮影した物体を立体表示するカラー電子ホログラフィを開発したと発表した。暗室とレーザー光不要でカラー動画立体像をリアルタイム表示できるため、将来の立体映像を利用したコミュニケーションへの応用が期待できるとしている。

 物体を立体表示するホログラフィの場合、従来は暗室内で被写体にレーザー光を照射して撮影していた。大きな物体や風景などの撮影は難しく、カラー撮影ではRGB3色のレーザー光を切り替えながら照射する必要があるため、動いている被写体の撮影は困難だった。

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撮影装置

 新技術は、多数の微少なレンズで構成した「複眼レンズ」による立体表示方式「インテグラルフォトグラフィ」の撮影技術を応用。複眼レンズとテレビカメラを組み合わせた専用カメラを使い、通常照明下で撮影した被写体の画像を高速に演算処理することでホログラムを生成する。

 カラーデータは画像処理時に3色分解して生成。表示装置側で再生用の3色レーザー光を合成することで、カラー立体動画像をリアルタイム表示する仕組みだ。

 現在は再生できる立体像が約1センチ小さく、立体像を見ることができる視域が狭いのが課題。今後改良し、3年後には再生像を約4倍に拡大、4センチ程度の立体表示実現を目指す。

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