警視庁が本気で「2ちゃんねる撲滅作戦」?
警視庁が本気で「2ちゃんねる撲滅作戦」に乗り出した──「週刊朝日」がそう報じている。トップの特命で専従班が組織され、警察の威信をかけて2chつぶしに取り組むという。
警視庁が本気で「2ちゃんねる」(2ch)撲滅作戦に乗り出した──12月6日発売の「週刊朝日」がそう報じている。警察トップの特命で専従班が組織され、威信をかけて「2chつぶし」に取り組んでいる、という。
同誌の記事は「ひろゆきもビックリ! 警視庁がたくらむ2ちゃんねる撲滅作戦」というタイトルで、3ページにわたって報じている。
2chの「ニュース速報」板に「[速報]2ちゃんねる 現在強制捜査受け中」というスレッドが立ったのは11月24日夕方。2chのサーバの1つがダウンし、「薬・違法」板などが閲覧できなくなった。記事によるとこの時間、札幌市内にある運営担当者の関係会社「ZERO」に警視庁の捜査員十数人がレンタカーのバン2台と普通車1台で現れた。捜査員によるガサ入れ(家宅捜索)で書類入りのダンボール箱4箱やPCなどを押収したという。
記事によるとこのガサ入れは、警視庁による「2ちゃんねる撲滅作戦」の始まり。片桐裕・警察庁長官の指示を受けた樋口健史・警視総監の号令で警視庁管内のハイテクに詳しい刑事が集められ、20人以上の専従班を組織し、2ch内の書き込みを洗い出した結果、ガサ入れにつながった、という経緯を警察庁関係者の話として伝えている。
10月に就任した片桐長官は暴力団対策に全力を挙げる一方、サイバー犯罪の深刻化を指摘し、次期国会に向けて不正アクセス禁止法の改正を検討していることを明らかにしている。
11月のガサ入れの容疑は麻薬特例法違反。専従班は、2ch運営が違法薬物の売買にからむ書き込みを放置したことが幇助に当たり、違法だと見ているようだという。
記事では2chの書き込み削除に関する独特なルールや、東日本大震災以降、デマ監視などの名目で当局がネットに厳しい目を向けていることを取り上げ、また警察が安易にネット言論に刑罰権を行使することを懸念する警察庁出身の識者の声などを紹介。その上で、警察庁関係者が「この事件は来年に持ち越して長くなりそうだ。威信がかかっている」と話していることを伝え、当局次第で来年にネット界に激震が走るかもしれない、としている。
少なくとも2chの運営サイドにガサが入ったこと、その原因となったことについて当局が何らかの関心を寄せているのは事実のようだ。
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