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Googleの「Nexus 7」、原価は「Kindle Fire」より高く8Gバイトでは利益なし――iSuppliが試算
Googleの初のブランドタブレット「Nexus 7」は競合のAmazonタブレット「Kindle Fire」より高機能でありながら、8GバイトモデルはKindle Fireと同価格の199ドル。原価を見るとほとんど利益は出ないとiSuppliは分析する。
米Googleのブランドタブレット「Nexus 7」の8Gバイトモデルの製造原価は159.25ドル――。米調査会社のIHS iSuppliは7月11日(現地時間)、米国で間もなく199ドルで発売されるAndroid 4.1タブレットの“仮想分解”による推定原価を発表した。部品原価は151.75ドルとみている。
製造原価にアプリのライセンス料などを加算すると、8Gバイトモデルではほとんど収益が出ないという。249ドルで販売する16Gバイトモデルは製造原価166.75ドル、部品原価159.25ドルで、多少の収益は見込めるとしている。
Nexus 7と同価格の199ドルで販売されている米Amazon.comの「Kindle Fire」(8Gバイト)の製造原価は、当初のiSuppliの推定では209.63ドルと販売価格を上回っていたが、部品単価の急落により、製造原価は139.80ドル、部品原価は当時の191.65ドルから133.80ドルに下がり、Nexus 7より安くなったという。
Nexus 7にはKindle FireにはないカメラやNFC機能が搭載されており、プロセッサやディスプレイにはKindleより高性能な製品が採用されている。
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