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日本アニメーター・演出協会、児童ポルノ禁止法改定案に反対声明 アニメ規制は「立法趣旨と全く異なる」
アニメーターやアニメ演出家で構成する「日本アニメーター・演出協会」が児童ポルノ禁止法改定案について反対する声明。「表現の自由に対して重大な萎縮効果を及ぼし、日本のアニメ文化が衰退する恐れが極めて高い」としている。
アニメーターやアニメ演出家で構成する「日本アニメーター・演出協会」(JAniCA)は5月30日、衆院に提出された児童ポルノ禁止法改定案について反対する声明を公表した。同案が漫画・アニメの表現規制も視野に「調査研究」を盛り込んだことに対し「表現の自由に対して重大な萎縮効果を及ぼし、日本のアニメ文化が衰退する恐れが極めて高い」としている。
改定案は検討事項として、漫画・アニメと児童へのわいせつ行為などとの「関連性」を「調査研究」し、3年後をめどに「必要な措置」をとるとしている。JAniCAはこれに対し、「児童に対する具体的な虐待や搾取の行為を禁ずる」という同法の立法趣旨と「法的措置を全く異にする内容」と指摘。「憲法上の権利として最大限尊重されるべき表現の自由に対して重大な萎縮効果を及ぼすものであり、決してこれを看過できない」と批判している。
日本のアニメ・漫画文化の源泉は「表現の自由、思想および良心の自由。先人達が護り、育んできたこの豊かな文化を慈しみ、次の世代により良い形で引き継いでいくことのできるよう、その基盤が侵されないことを心から望みます」としている。
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