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日立、Suicaビッグデータから駅利用状況を分析するサービス
日立製作所は、JR東日本の発行する交通系ICカード「Suica」の履歴情報を利用して駅の利用状況や特徴を分析、マーケティングに役立てるビッグデータ解析サービスを開始する。
日立製作所は6月27日、JR東日本の交通系ICカード「Suica」の履歴情報をビッグデータ解析技術で活用し、駅エリアのマーケティング情報として企業に提供するサービスを7月1日に始めると発表した。
JR東日本から個人情報を含まない形でSuica履歴情報の提供を受けて分析。JR東日本と私鉄各線の首都圏1800駅を対象に、駅の利用者の性別・年代別構成や利用目的、乗降時間帯などを平日・休日別に可視化したリポートを毎月定期的に提供する。企業は駅エリアの集客力や、最寄り駅とする居住者の構成などを把握でき、出店計画や広告宣伝計画などに活用できるとしている。
日立とJR東日本はこれまでも共同研究を重ねており、「交通系ICカード情報の利活用に関する知見を活かし、幅広い分野のデータを視野に入れたビッグデータ利活用を推進し、サービス事業の拡大を図っていく」としている。
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